一生に1度かつ高額な買い物となる注文住宅。マイホームに期待や憧れを抱きながらも、予算設定やローンの支払いを不安に感じる方も少なくないでしょう。
この記事を読まれている方の中には、「筑紫野市で注文住宅を建てる予算の決め方は?」「どれくらい費用をかければ理想通りになる?」などの疑問を抱えているはず。
そこで、筑紫野市で注文住宅を建てる予算の決め方について解説していきます。予算を決める上での注意点や、建築費用ごとの特徴も紹介していくので参考にしてみてください。
筑紫野市で注文住宅を建てる際の予算の内訳とは?
まずは、注文住宅を建てるために必要な予算の内訳について見ていきましょう。注文住宅にかかる費用は『土地費用』『建築費用』『その他の諸費用』の3つに大きく分けられます。
予算を建てる際に坪単価を参考にしている方は、上記の『建築費用』に当たるので『土地費用』や『その他の諸費用』もふまえて資金計画を立てられると良いでしょう。
それぞれ、分かりやすく解説していきますね。
土地費用
注文住宅を建てる際に予算の大部分を占めるのが土地費用です。同じ市内でも土地単価は立地や交通の利便性で大きく価格が異なります。
筑紫野市の坪単価は28万1466円です。(2022年6月時点)たとえば、40坪の土地を購入するのであれば、約1100〜1200万円かかることになります。
住みたい地域が明確な場合は、詳細な土地価格・坪単価を確認しておくと正確に予算を立てられますよ。
建築費用
実際に新築を建てるのにかかるのが建築費用です。基礎工事や外装工事をはじめ、住宅機器設備工事など新築が完成するまでに必要な工事費用を指します。
建築費用を大きく左右するのは注文住宅会社選びです。一般的には、地域の工務店よりも広告宣伝費や人件費がかかるハウスメーカーの方が建築費用が高い傾向にあります。
ただ、自然素材やデザインにこだわる工務店はハウスメーカー同等の建築費用がかかる場合も。
ローコスト住宅を売りにしているハウスメーカーもあるので、純粋な建築費用で比較するのがおすすめです。
その他諸費用
注文住宅にはこれまで紹介してきた費用だけでなく、土地・建物の登記や司法書士に支払う報酬などその他諸費用もかかります。
登録免許税と司法書士に支払う報酬は、どの会社に依頼してもかかると理解しておきましょう。
注文住宅の予算を決める3ステップ
これまで紹介してきた注文住宅にかかる費用の内訳をふまえて、予算の立て方を3ステップで解説にしていきます。
予算設定が明確になれば、こだわりを実現できる会社を探すことに集中でき家づくりがスムーズに進められますよ。
さっそく、それぞれのステップを見ていきましょう。
STEP1:頭金にいくら出せるのか確認する
まずは、貯蓄の中から頭金としていくら出せるのか決めていきましょう。頭金の目安としては、土地費用と建築費用を合わせた額の25%が相場となっています。
たとえば、4000万円で土地と建物を購入する場合には1000万円の頭金があると良いでしょう。
頭金として使える額から総費用をイメージすると、どの程度の価格帯で注文住宅を建てるかイメージが固まりますよ。
STEP2:住宅ローンや月々の返済額を事前にチェックする
頭金として出せる予算が決まったら、住宅ローンの借入額と月々の返済額をチェックしておきましょう。
注文住宅を購入した後も無理なく返済していくことを考えると、月々の返済額は収入の25%未満に抑えるべきです。
世帯年収が600万円であれば月収は50万円なので、月々の返済額は12.5万円になります。
一般的に住宅ローンは35年プラン・金利1.3%となりますが、ボーナス時の支払いをするかどうかなどで総返済額が変わってきます。
以下のフラット35の公式ページでは、借入希望額から返済額を計算できるシュミレーションが可能なので合わせて参考にしてみてください。
STEP3:建築費用を軸に土地代とのバランスを考える
頭金として出せる金額と住宅ローンの借入額が決められたら、建築費用を軸に土地代とのバランスを考えましょう。
土地も合わせて購入する場合には、建築費用にすべての資金をあてることはできません。
自分たちでお気に入りの土地を探すのも1つの方法ですが、注文住宅会社によっては土地探しをサポートしてくれる会社もあります。
上記のような会社であれば建築費用と土地代のバランスを考えるのもスムーズなので、土地探しの前に注文住宅会社を探してみるのもおすすめですよ。
注文住宅の予算を決める際の注意点
これまで注文住宅の予算を立てる方法について解説してきました。さっそく予算設定を行う前に、事前に注意点を確認しておきましょう。
まず、予算を決める際には自己資金から頭金にあてる金額・割合に注意が必要です。
資金のほとんどを頭金にあててしまうと生活に余裕が持てないだけでなく、仕様の変更など万が一の追加費用にも対応できなくなってしまいます。
また、住みたい家のイメージを明確にしておくことも重要です。こだわりたい部分や妥協点を明確にしておくと、予算を調整する際に役立ちますよ。
上記の点に注意して注文住宅の予算を決めていきましょう。
建築費用ごとの注文住宅の特徴
最後に、建築費用ごとの注文住宅の特徴についてご紹介します。
初めての家づくりでは、「どれだけ費用をかければ理想の家づくりができるの?」とイメージしづらい方も少なくないでしょう。
ここでは、1500万円と3000万円を軸に建築費用ごとの特徴を分かりやすく解説していきます。それぞれの費用感で外観・内装や設備はどう変わるのかイメージしてみてください。
予算1500万円以下で建てる
建築費用1500万円以下で注文住宅を建てる場合、コストを抑えたシンプルな家づくりになります。
たとえば外壁であればタイルなどのハイコストな資材は使わず、表面積も少なくするよう長方形・正方形のデザインとなるでしょう。
また、屋内設備に関してもインテリアや家具にこだわるのは予算的に難しいです。ただ、構造がシンプルなことで工期が短くなる入居までがスムーズな場合もありますよ。
予算1500万円以下で建てるのであれば、工務店や注文住宅会社の中でもローコストを売りにしている会社を選ぶ必要があります。
予算1500万円〜3000万円で建てる
予算が1500万円〜3000万円であれば、こだわりたい部分の希望を叶えた注文住宅が可能です。
家事導線や子育てを意識したアイランドキッチンや、窓を増やして採光を考えるなどこだわりを実現できるでしょう。
すべての希望を叶えることは難しいものの、数ある選択肢から優先順位を決めていくことになります。
もっとも予算オーバーしやすい価格でもあるので、理想と妥協点も合わせて明確にしておきましょう。
予算3000万円以上で建てる
建築費用に3000万円あてられる場合には、多くの希望を実現する家づくりが可能です。
敷地に合わせて自由な設計が可能で、内装や床暖房などの設備にこだわるのも良いでしょう。
ただし、外観・内装・設備に妥協することなくあらゆる理想を叶えたいという方は、3000万円後半から4000万円以上の予算が必要だと考えておきましょう。
以下の記事では、子育てをもとに間取りのイメージを設備ごとに紹介しています。間取りのアイデアを参考にしたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ。
まとめ
今回は、筑紫野市で注文住宅を建てる予算の決め方について解説しました。予算は坪単価だけでなく、土地代・建築費用・その他諸費用に分けて細かく設定する必要があります。
また、予算によって建てられる注文住宅の特徴は価格帯ごとに変わってきます。あなたのこだわりを実現するにはどれだけの費用がかかるかイメージを固めてみてください。
高額な買い物である注文住宅だからこそ、購入後の生活も考慮した予算設定・資金計画が重要です。本記事の内容を参考に、慎重に予算を決めてみてください。